
実は今日のレッスンは予定には入ってなかったのですが、
急遽、渋谷にあるヴィジョン・ファクトリーさんの
稽古場をお借りして若手チームのダンスレッスンを
中心に稽古を約5時間近くぶっ通しで行いました。
キャストからの申し出があったので、
無理を言ってお借りしたのです。
みんな、本当にやる気満々。
当然と言えば当然で、何しろ本番まであと35日程度。
本番の幕明けを待ってくれないことは重々承知ですから。
そうは言っても、いつも稽古始りは現代若者特有の
みんなどこか気の抜けたコーラのようにユルユルで、
年配講師や演出から檄を浴びせられるのは日常茶飯事。
善意の脅迫を受け、やっと若き獅子たちの
熱き血潮が躍動し始めてきます。
男の子ですから彼らは常に平常心を保とうとし、ジョーク混じりの中にも、互いにシニカルに牽制し合い、また同胞を励まし合いながら、何度も何度も振りを自分のものにしようと努力するのですが、どうも上手く踊れない自分の手足を持て余し、苛立ち始めてくる様子が見て取れます。
「くそっ! マジやばい…」
ムードメイカー、臣役の光くんが、
誰に言うともなく、己の不甲斐なさに言葉を吐き捨てました。
「駄目なら、何回もやるっきゃないよ」
ダンスリーダー的存在であり、この舞台の座長苅羽悠くんは、
その小さなに似合わず男気が強く、みんなをぐいぐいひっぱってくれています。
悠くんの言う通り、上達への近道はありません。
《習うより慣れろ》の格言の如く、
とにかく体が覚え込むまで、踊りこなせるまで、
何編でも何編で反復する以外、道はありません。
流した汗と涙は、投げず、諦めずに本番をやりとげた貴方たちにとって、きっと大きな誇りと自信になる筈です。
とにかく、お客様は、みんなからの夢と感動とエネルギーを
貰う為に、その日が来るのを一日千秋の思いで待って下さっているに違いありません。
挫けずに、諦めずに、魂を込めて自分自身の限界にトライして下さい。
そう、流した汗はきっと必ず報われる。
輝く星は我が手の中に……!
頑張れ!
ビバ! ボーイズボーイズ!
ベルリバティのプリンス達!